先日の中山GJで、シングンマイケルが予後不良になる悲しい出来事がありました。
原因は心房細動だったようです。
そんなことがあってか、障害ジョッキーの高田潤騎手がtwitterで疑問に答えてくれています。
今回の中山GJの不良馬場、レースを中止しても良かったのではないかと思った人は多いでしょう。
シングンマイケルの結果をみた私もそう思いました。
そんなファンに対して、障害ジョッキーの立場から丁寧に質問に答えてくれています。
競馬ファンにとってとても参考になる内容なのでここにまとめて貼り付けます。
高田騎手のtwitterまとめ
障害レースについて、いくつかのコメントをいただきましたが、その中で殆どの方が間違った解釈をしている部分があります。
台風や雪は別として、
障害レースにおいて最も危険な馬場というのは、大雨でも不良馬場でもなくて、スピードが出過ぎる芝が短く刈られた超パンパンの硬い良馬場なんですよね…— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 21, 2020
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フランスでの騎乗経験もありますが、そもそもヨーロッパと日本では根本的に馬場の質が違いますので、障害を変えるだけでは対策にならないと思います。
ちなみに先週土曜日の中山の不良馬場は、フランスではごく当たり前の馬場です。— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 21, 2020
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雨でも前は普通に見えますよ!
前が見えないのは雪のときです。
馬は、単純にスピードがあがれば上がるほど、飛越は低くなり高く飛べなくなります。
芝コースを使用する新潟,中京などの置き障害が小さいのはそのためです。— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 21, 2020
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高さや幅を変えて難易度を下げると、他の障害レースと変わらなくなってしまいますので、飛越に自信がない馬まで出走できてしまいます。僕個人の意見としては、年に2回のG1ですので、今のままでいいと思います。中山のJG1は飛越力とスタミナを競う頂点を決めるレースだと思っていますので。
— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 22, 2020
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最近のJRAの馬場は何度も改良されていて、非常にコンディションが良く走りやすいです。
JRAは毎年全競馬場の馬場状態と故障率のデータをとって日々改良してくれています。ただ、異常気象などで芝が伸びないとか雨が全く降らないなどの理由で、ごく稀にカチカチの馬場になってしまうことがあります。
— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 21, 2020
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そういうことです。
— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 21, 2020
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そうです!最も危険な場合の話をしています。
不良馬場だから良いという事ではありません。
滑ることに関してですが、ドボドボの馬場は意外と滑りません。一番滑るのは硬くて綺麗な馬場に軽く雨が降った場合です。硬い芝+表面が濡れている時が一番滑ります。馬場が傷んでいる時は意外と滑りません。— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 22, 2020
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平地,障害いずれにせよ、騎手サイドからは何度も何度も高速馬場を止めてくれと言うことは言い続けております。
その甲斐もあって、ここ数年ではエアレーションなども取り入れ、コンディションの良い馬場になってきていると思います。
冬場は芝が伸びないので馬場管理には相当気を遣っていると思います— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 22, 2020
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僕は、カチカチの馬場よりはまだ不良馬場の方がマシという考えです。乗っていても怖さはありません。
— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 22, 2020
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間違いではないです。恐らくそれはエアレーションのことですね
エアレーションというのは芝に針のようなものを刺して土に空気を送り込み、芝が硬くなるのを防ぐとともに芝の成長を助ける効果があります
また、土壌の通気性や排水性も向上させることが出来ます
JRAはこれを数年前から取り入れています— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 22, 2020
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まさにその通りです。
— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 21, 2020
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ちょっと障害レースから話が逸れていますが
数年前の京都は確かに馬場が硬く、故障率が高い時がありましたが今は大幅に改善されております外国人が日本で騎乗して良い馬場というのは、馬場コンディションのこともありますが、綺麗に真っ直ぐ並んだラチや綺麗に整備された芝という意味も大きいです。
— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 22, 2020
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晴れが続いた日はレース前に散水も行っているんですよ。
馬場状態を見てペース配分を考えるは当然、騎手の仕事だと思っています。
しっかりとゴール板でスタミナを使い切ることを想定して騎手は騎乗しています。— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 22, 2020
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スピードが乗りすぎてしまう開幕週は、僕もあまり好きではありません。。
— 高田潤 (@zunzunzunbow) April 22, 2020
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