春の天皇賞で注目している1頭が
牝馬のメロディーレーンです。
なんと馬体重が338kgです。
438kgではありません。338kgです。
初めてこの馬体重の数字を見たときに、見間違いかと思いました。
ヒシアケボノとかは580kgとかでG1を走っていましたからね。
それを考えると240kgの差はあります。びっくりです。
この馬、JRA最少体重優勝記録をもっています。
おじいちゃんのステイゴールドも小さい馬でした。
それでも馬体重は420Kg台です。
そこから90kgほどまだ小さいのです。
馬体の写真をみても確かに小さい。
こんな小さい馬がG1菊花賞で5着の掲示板にくるのですから、漫画の世界かとおもいました。
ミドリマキバオーとう漫画の競走馬がいましたが、それを思わせる小ささです。
ふだん起こらないことを見るというのは面白いことで、
この馬の走りをたのしみにしています。
馬体重が軽いのは不利?
一般的に短距離やダートは大型馬が多く、長距離は軽量馬が有利なことが多いです。
メロディーレーンは軽量なだけあって長距離が得意です。
それも3000mを超えるレースが特に向いています。
いまのJRAは短距離やダービー志向が強いので、
ステイヤーと呼ばれる長距離馬の数は少ないです。
それも活躍できるチャンスかもしれません。
人間のマラソン選手も細身ですからね、長い距離を走るときは軽いほうが負担が少ないのでしょう。
牝馬の天皇賞春の成績
牝馬のステイヤーは少ないです。
過去に天皇賞春を勝った牝馬は1953年のレダだけ。
馬券圏内に来たのはわずか5頭、しかもどの馬も1964年以前です。
最近では牝馬は出走すら殆どありません。
2018年スマートレイヤー7着
2015年デニムアンドルビー10着
2010年メイショウベルーガ10着
2005年アドマイヤグルーブ11着
2015年フーラブライド11着
2015年トーセンアルニカ13着
これで天皇賞をとると、ビッグニュースになりますね。
G1勝利馬の最低体重更新。
天皇賞春、牝馬が優勝、とか。新聞の見出しが面白くなりそうです。
陣営は掲示板狙い?
天皇賞の賞金は、
1着賞金は1億5000万円で、以下2着6000万円、3着3800万円、4着2300万円、5着1500万円。
5着でも1500万円の賞金があります。
陣営としては、後方で脚をためて、最後の直線にかけてくるのではないでしょうか。
1着をとる競馬は難しいかもしれません。
でも5着を取る競馬をすれば、いい走りをすると思います。
1着を取りに行ってスタミナをなくした馬を、最後交わす。
そんな映像が浮かびます。
あとは、それがうまくはまって2着、3着に滑り込まないかということです。
馬券買うなら、2着、3着にいれるのが良いでしょう。
というか、そういうドラマを見たい!
上位に入線するのはこんな展開
この馬の評価ポイントは、3000mのG1菊花賞で上がり3ハロンタイムが1番だったことです。
同じ3000m重賞の阪神大賞典では、2着の馬と0.1秒しか差がない3着。
これも評価できます。
この2つのレースでメロディーレーンの上がりタイムが36.2秒と35.7秒です。
33秒台が頻繁に出る最近にしては、それほど速くありません。
つまり、展開的には上がりが早くならない展開がよいです。
道中、平均より速いペースでながれて、みんながスタミナを消耗するようなレース。
そんなレースになると、可能性がでてくるかもしれません。
上がり3ハロンが33秒台になるような、スローペースだと厳しいです。
あとは、馬場も少し時計のかかる馬場になると良いです。
パンパンの高速馬場は血統的にも合わないと思います。
この馬、体も小さいので早々に繁殖にまわるかもしれません。
それまで、ドラマがあるレースを見れることを期待しています。